【USCPA】英語が苦手でも一発合格したBEC勉強法
たろうがBECで実践した勉強方法について書きたいと思います。
はじめに
勉強時間の目安について、前回FARの記事でも記載しましたが、1,000時間を切ることを目標にしています。
たろうは、合格はしていませんが、日本の公認会計士試験の勉強をしていました。会計士試験には管理会計と経営学がありましたので、BECに関連する知識は多少ありました。
BECの学習量はFARより少ないものの、出題範囲が多く、理論もあり、FARに次ぐ量になります。
たろうは250時間を意識して勉強するようにしていました。
BECは他の科目と異なり、MC、TBSの他にWCがあるのが大きな特徴です。
たろうは英語が苦手で英文を書けるか不安でしたので、WC対策にも触れていきたいと思います。
BECの勉強時間は178時間
実際に何時間勉強したか把握するために、「Studyplus」というアプリを使い、勉強記録を残しています。
以下は、実際にBECの勉強時間を残した画面です。
表にまとめると以下の通りです。
年月 | 勉強時間 |
---|---|
2019年10月 | 4時間43分 |
2019年11月 | 0分 |
2019年12月 | 0分 |
2020年1月 | 1時間48分 |
2020年2月 | 10時間8分 |
2020年3月 | 2時間22分 |
2020年4月 | 16時間12分 |
2020年5月 | 5時間55分 |
2020年6月 | 0分 |
2020年7月 | 18時間57分 |
2020年8月 | 7時間4分 |
2020年9月 | 6時間24分 |
2020年10月 | 25時間44分 |
2020年11月 | 23時間44分 |
2020年12月 | 55時間10分 |
合計 | 178時間11分 |
内容別にまとめると以下の通りです。
内容 | 勉強時間 | 備考 |
---|---|---|
MA&FIN | 76時間44分 | 講義8回、演習3回、問題集3回転 |
IT | 25時間8分 | 講義2回、演習1回、問題集3回転 |
ECO | 24時間10分 | 講義2回、問題集3回転 |
CG | 20時間17分 | 講義2回、演習1回、問題集3回転 |
直前対策講義 | 15時間12分 | 講義3回、MC問題、TBS演習(WC対策含む) |
Becker模試 | 16時間40分 | 3回(復習時間含む) |
合計 | 178時間11分 |
2020年12月にBECを受験し、結果は79点。
英語がとにかく苦手でWCに全然自信がありませんでしたが、何とか一発合格という目標を達成することができました。
FARと並行して授業を受けていたので期間は長くなりましたが、本格的にBECに集中したのはFARに合格した後の2020年7月からです。
勉強時間は目標の250時間を大きく下回り、178時間で合格することができました。
最初は計算中心、終盤はひたすら暗記
FARと同様ですが、インプットは全て日本語で行いました。TACの講義を聞いてテキストを読み込み、そこから英語の問題集を解く(解説は日本語)という流れでした。
授業の順番通りですが、前半はMAやFinance、ECOなど計算問題を中心に学習しました。
計算問題はFARのように、1問1問丁寧に解いていくというより、ある程度のスピードで何周も解くということを意識しました。
知識を定着させるために、問題集は最低3回転することを心がけていました。
後半は、ITやCGなどの理論中心に学習しました。
最初は授業を聞きながら理解することを意識していましたが、最後はやはり暗記です。テキストに載っているBecker暗記方法を活用しました。
理論はMC問題で出題されることが多いので、消去法で解答できるくらいの暗記で事足りると思います。
TBSで出たとしても、MC問題のような感覚で解ける問題が多いので、特に対策は不要と感じました。
実際に本試験のTBSでは、事例問題式で選択肢がいくつか用意されていて、SWOTのどれに該当するのか分類する問題が出題されました。
テキストや問題集からそのまま出題されるような問題はありませんが、MC対策で解答を導けるものでした。
WCについては、不安はありましたが、結果としてそこまで時間を使っていません。
多少の対策は必要ですが、定義や問題集の例題を覚えることまでは不要です。
解答するにあたっての文章構成や最初と最後の定型文くらいは身に着けておくと良いのかなと思います。
直前期の過ごし方(Becker模試を活用)
Beckerオンラインでは、模試を3回受けることができます。
回数 | 時期 | Total Score | % | MC Score | % | TBS Score | % |
---|---|---|---|---|---|---|---|
#1 | 12月上旬 | 59/119 | 60% | 41/59 | 69% | 18/60 | 30% |
#2 | 12月中旬 | 47/77 | 58% | 34/55 | 62% | 13/22 | 59% |
#3 | 12月下旬 | 54/88 | 61% | 38/55 | 69% | 16/33 | 49% |
直前期(3週間前くらい)から模試に取り組みました。
TACの良いところは、Becker模試を3回受けることができる点です。
解説が英語しかない点は少し残念ですが、ここで弱点を知り、重点的に復習をすることができます。
また、WCは採点されませんので、自分の回答が合っているか、どれくらい部分点を取れているか分かりません。
解答を読んで、こういう事を書けばいいのかと参考にする程度に留めておきました。
Beckerは本番より難しい問題が出るので、60%正答出来ていれば合格する力があると見ていいようです。
3回とも60%前後だったので、ぎりぎりのところかなという感じで本試験に臨みました。
WCは配点が15点あるので、多少分からなくてもとにかく書こうという姿勢が大切です。
正直、定義をそのまま書かせる問題や問題集に載っているオーソドックスな問題がそのまま出題される可能性は低いと思います。
たとえ、教科書に載っているような正解でなくても、自分の意見が理論的に書かれていれば部分点を取ることは可能です。
見たことがない問題が出題されても、焦らず自分の知っている考え方に当てはめて解答を作成することを意識しました。
AICPAのReleased Questionsについては、TACが過去数年分をジャンル別にまとめている冊子(演習講義で使います)で十分だと思います。
余裕があれば、冊子に載っていない直近1~2年分を解くと良いでしょう。
USCPAの良いところは、受験日を自分で選択できるという点です。
直前期の1ヶ月勉強に集中できるようにスケジュールを組むことも試験に受かるためには重要です。
試験の時間配分について
BECの試験は5つのテストレットに分かれていて、試験時間は4時間です。テストレット3が終わると、15分休憩を取ることができます。
配点は、MC50点、TBS35点、WC15点の100点満点ですが、中には採点されない問題もあります。
WCは3題出題されますが、1問は出題されません。そのため、全く解かない問題を作ってしまうのはリスクがあります。
試験時間が長いので最後の問題まで辿り着かなかったということがないように、前もって時間配分の対策が必要です。
尚、たろうのおすすめは以下の通りです。
Testlet | 内容 | 問題数 | 時間 | 1問あたりの時間 |
---|---|---|---|---|
#1 | MC | 36問 | 75分 | 2分 |
#2 | MC | 36問 | 75分 | 2分 |
#3 | TBS | 2問 | 30分 | 15分 |
#4 | TBS | 2問 | 30分 | 15分 |
#5 | WC | 3問 | 45分 | 15分 |
予備校ではMC1問を1分30秒とか、MCテストレットを50分で解くとか言われることがありますが、MC1問に2分近くかけても良いと思っています。
もちろん簡単な問題から難しい問題まで出題されますが、平均2分と考えて良いと思います。
BECのMCは計算と理論が半分ずつくらいのイメージです。理論はあまり時間をかけず、計算に時間をかけるようにしました。
難問奇問が数問出ることもありますが、ポイントは簡単な問題をいかに落とさず正答するかです。TBSも解けるところは確実に正答するという姿勢で臨むことが大切です。
テストレット5はWCなので、時間切れにならないよう45分以上残すことを意識しました。
終わりに
以上が、たろうがBECで実践した勉強方法です。
TACのテキスト/問題集は比較的ボリュームも多くて内容も充実しています。そのため、テキストと問題集を繰り返すだけで十分に合格点を狙うことができます。
それに加えて、Beckerオンラインを併用することで高得点を狙うことが可能となります。
BECは講義の数では計算の方が多いですが、感覚的には計算と理論が半分ずつくらい本試験では出題されたように感じました。
ECOやIT、CGは理論中心で暗記が伴います。均等に満遍なく出題されますので、苦手分野を作らず、全分野を学習することが大切です。
WCは最後まであきらめずに自分の意見を英語で書こうという姿勢が大切です。英語が苦手でも何とか一発合格しました。