2022年目標設定【共働き夫婦(DINKS)家計管理と資産運用】
「今年の抱負」という意味も込めて、家計管理と資産運用の側面から定量的な目標について記事を書きます。
2022年の目標は、「貯蓄率50%」を維持し、「金融資産27百万円」を達成することです。
ぽちとたろうの属性です。
- 30代前半共働き(DINKS)
- 世帯年収 約1,300万円
- 首都圏在住、マイホーム(戸建)所有
- 車1台所有
ブログをはじめてから毎月、家計管理の実績を公開してきましたが、2022年からはこの予算に対して計画比でどうだったかという視点を追加していければと思います。
また、金融資産はストックであり、家計管理というフロー以外に運用して資産を増やしていく必要があります。2022年は家計管理と資産運用に力を入れて取り組んでいきます。
なぜ予算が必要か
はじめに、予算を作成する理由について説明します。
長期的理由:
ライフプランを作成しながら資産形成するため
短期的理由:
収入と支出を理解・コントロールし、収支バランスを保つため
まずは長期的な目標を決め、目標達成へのステップとなる短期的な年間予算へ落とし込みます。
そして、年間予算の進捗管理を進めながら、目標の達成に向けて必要な行動をします。
今年1年間といっても、何があるか分からず、収入が減少することや思わぬ支出が発生することが考えられます。収入減や費用増となる可能性が生じた際に、他の支出は予算通りで問題ないか、費用削減が必要か判断しなければなりません。収入と支出が理解できていると将来予測と対策に役立ちます。
また、収入と支出は季節的要因など月々で大きくブレます。具体的には、収入はボーナスや残業時間、年末調整などの要素で変動します。支出は税金の支払い、車検、旅行などある程度支払い時期が決まったものがあります。特に、固定費を除く支出はいくら使っていいのか分からなくなることが多いものです。予算を作成することで毎月いくらまで使っていいのか理解できますので、安心してお金を使うことができます。
長期的にライフプランを検討する際にも、予算の考え方が重要となってきます。
2020年にマイホームを購入した際、初めてライフプランを作成しました。ライフプランでは収入の伸び(賃金カーブ)やイベント毎の支払いを掴むことが重要ですが、実は現状の収支を理解しているかで大きく結果が変わってきます。現状の収支を見誤るとライフプラン全体の収支が大きくズレてしまいます。
予算管理はPDCAサイクルを繰り返す
先ほどの予算を作成する理由を経営学の視点で見ると、予算管理にはPDCAサイクルの考え方が当てはまります。PDCAは以下4つの頭文字です。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Action:改善
まず、目標に向けた計画を立案します。家計簿の予算がまさに計画に該当します。
次に、計画を達成するために実行に移します。予算を意識して日々過ごすことでお金の使いすぎ防止にも繋がります。
そして、実績が計画に対してどうだったか評価します。月次、年次など区切りの良いタイミングで評価することが多いですが、突発的に変化点が生じた時にも評価(見直し)が必要になります。
最後に、評価した結果を活かして次の計画(予算)を改善します。次年度の予算だけでなく、見直し予算を作成することもあります。
PDCAサイクルは上記を何度も繰り返すことで、改善に繋げてより良いものを生み出していくことができます。
長期的な定量目標に向けて、短期の計画(予算)を作成し、行動/評価/改善を繰り返していくことで目標を達成を目指します。
2022年の予算作成(家計管理)
予算の作成方法
予算作成方法はゼロベースの積上ではなく、前年比に変動要素を反映していく方法を採用しています。
ゼロベースで積み上げると、合理的な金額を出すことができますが、時間と労力がかかります。また、理想に近づけば近づくほど現実と乖離しやすくなります。
前年の実績をベースに、努力して達成可能な水準で予算設定すると差異分析も行いやすく、モチベーションにも繋がります。
2021年実績見込
まずは、収入と支出の前年実績を正しく把握し、振り返ることが起点になります。
2021年実績見込 | 年間金額 |
---|---|
収入(手取り) | 11,111千円 |
支出 | 6,376千円 |
収支 | 4,735千円 |
貯蓄率 | 42.6% |
実績見込としているのは12月実績が暫定版のためです。
月別推移で見ると以下のようになります。
特徴としては、ボーナスが7月と12月にありますので貯蓄率が高くなります。
3月は確定申告の所得税還付(380千円)を収入、すまい給付金(400千円)を費用減少に含めています。
2022年予算作成
2022年の収入と支出の予算は以下のように設定しました。前年実績見込をベースとし、貯蓄率50%を目標に予算設定を行いました。
2022年予算 | 年間金額 | 前年比 | % |
---|---|---|---|
収入(手取り) | 11,063千円 | ▲48千円 | ▲0.4% |
支出 | 5,508千円 | ▲868千円 | ▲13.6% |
収支 | 5,555千円 | +820千円 | +17.3% |
貯蓄率 | 50.2% | +7.1% |
月別推移は以下の通りです。
基本的には2021年と同じような動きをしています。
11月は唯一貯蓄率がマイナスですが、車検代とふるさと納税(住民税の前払いなので収入減少)を含めています。
要素別前年比の分析
収入と支出だけ見ると、収入は減少する一方、費用削減により収支が改善するように見えます。
ここで、2021年に一過性で発生したアイテムを除き、本来の水準を掴むことが必要になります。
そして、ベースを合わせてから2022年に新規で発生するアイテムを追加していきます。そうすることで、前年比で増減したアイテムを把握することができます。
以下のようにウォーターフォールで要素別にまとめてみます。
2021年の一過性アイテムを除くと、収支は5,387千円になります。収入と支出に分けて見ていきます。
収入について、2021年に一過性の収入(所得税還付とすまい給付金)がありました。
- 所得税還付
2020年にマイホームを購入しましたので、2021年に確定申告を行い所得税還付がありました。住宅ローン控除の2年目(2021年)は年末調整で行われましたので、2021年は所得税還付が2年分発生しています。
- すまい給付金
こちらもマイホーム関連の入金です。ペアローンなので20万円ずつ給付金をいただくことができました。
支出は、歯科矯正、新居の家具家電、USCPAの受験料など金額の大きい項目がいくつかありました。
これらは2022年に発生しないため、2021年に発生しなかった場合のベース金額を出します。
次に、2022年の変化点を加えていきます。
- 収入+332千円
昇給見込みとボーナスUPを試算しています。2021年の残業時間は多めでしたので、2022年予算では少な目にしています。収入がブレると収支に直結しますので、少なすぎず多すぎず実現可能性の高い水準になるよう心がけます。
- 車検▲113千円
2年に一度のイベントである車検です。ある程度の整備料は毎年見ていますので、重量税や自賠責などが増加します。
- 旅行代▲94千円
年間100千円予算化しています。2021年はコロナ禍でほとんど旅行できなかったため、増加要因となっています。
- その他+43千円
その他は基本的には前年並みの水準ですが、無理のない範囲で努力目標も込めて費用削減を予算に反映しています。
2022年の資産予測(資産運用)
ここからは、もう一つの目標である「金融資産27百万円」達成についてです。
家計管理により生み出した貯蓄(キャッシュ)を毎月、積立投資に回して資産運用していきます。
以下の前提条件から資産残高を予測していきます。
前提条件
- 毎月の積立投資:217千円
- インデックス投資中心に運用
- リスク資産のリターン:年3%
積立投資の内容は以下の通りです。
投資対象 | 金額 |
---|---|
つみたてNISA | 66千円 |
高配当ETF | 37千円 |
投信(S&P500) | 34千円 |
Wealthnavi | 30千円 |
企業型確定拠出年金 | 20千円 |
THEO | 15千円 |
米国ETF(QQQ) | 15千円 |
合計 | 217千円 |
金融資産の推移は以下のようになります。
2022年は2,604千円(月217千円)を積立投資に回します。個別株も多少行っていますが、読めないので計算には入れていません。
月々のフローは増減しますので、無リスク資産を増減させています。リスク資産のリターンは少なめに年3%で見積もっています。
インデックス投資中心かつバイ&ホールドなので運用成果は相場に左右されますが、成行の試算だと2022年12月に目標である27,000千円を突破する見込みです。
終わりに
2022年の目標について、家計管理と資産運用の側面から定量的な目標を定めました。目標達成に向けて日々行動していきたいと思います。
予算を作成する理由にも書きましたが、1年以内に何があるか分かりませんので、変化が生じた際には予算見直しの対応が必要になります。今後は毎月、この目標(予算)と比較して進捗管理をしていきます。
同じような家族構成、家計の方や家計管理に悩んでいる方に少しでもお役に立てれば幸いです。