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【USCPA】会計を1mmも知らない人のためのFAR合格法

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はじめに

こんにちは、元アビタス受講生のぽちです。USCPA4科目の中で最も辛かったFARについて、当時の苦しい心境を思い出しながら書いていきます。ぽちは初回撃沈後、2回目で合格出来ました。今冷静に振り返ると、初回時はそもそも勉強法が間違っていた&焦らずリスケすべきだったなぁと思います。失敗した点と効果的だった点の両方をご紹介するので、このブログを読んで下さってる方はぜひ、ぽちの屍を越えて一発合格してください。

ぽちのスペック

ぽちは大学で一切会計に触れていません。英語は仕事で使っているので自信がありますが、FARに英語力は正直関係ないと思います。たろうに怒られるなー、嫌だなーと思いつつ、とてもわかりやすい例なので筆は止めませんが、勉強開始時点のTOEIC点数はぽちが965点。たろうは665点です。FARについてはクソほど役に立たない事が分かっていただけましたね。
2人のスペックについては過去記事でも触れていますのでこちらも合わせてどうぞ!
www.pochiandtaro214.com
ということでぽちは、アビタス入会後に英文会計入門をイチから始めました。

67点で不合格、挫折

受験当日までのスケジュール

時期 実施内容
2019年9月 英文会計入門終了、単位試験合格
2019年10月〜2020年2月 講義視聴、MC・TBSの反復練習
2020年2月末 模擬試験、結果49点
2020年3月 受験

失敗した点

①MCの演習不足
アビタスの薦める勉強法通り、講義を終えてはMCを解く、という作業をしました。ぽちは一問解き終わったら解答を確認したい派でしたので、講義視聴画面の右上にあるリンクから毎回演習していました。結局このやり方によって「解法が定着してきている」と錯覚してしまいました。一問ずつ解答を確認していれば当然、次の設問も解けますよね。「MC問題WEBプラクティス」から一章分まるまる(難易度は絞ってOK)一気に解くことで、目も当てられない低い正答率であることを自分自身に判らせるべきでした。実力が伴っていない謎の自信だけで受験に突き進んでしまう羽目になります。また、画面右上リンクの下に赤字で記載がある通り、ここから演習しても学習履歴に反映されません。当時はまだ、FARの出題範囲の膨大さに気づいておらず「自分が苦手なところなんて分かるよ!」と高を括っていました。

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丸で囲んだところからMC問題を一問ずつ演習していた

②Released Questionsに手を付けなかった
これはもう…当時のぽちを殴りたいですね。①で書いた謎の自信により、RQをやらないまま試験に臨みました。本番もRQと似た問題が出題されますので必ずやりましょう。「何年分やればいいの?」という疑問に対しては、アビタスが提示してくれている分全てやった方が良いと思います。「昔のRQだと今の基準改定が反映されていないので、間違った知識を入れたくないからやらない」というのも一理あるのですが、ぽち的には「基準改定の結果、この問題は解答が変わっている」と判定が出来るくらいに仕上げないと合格は厳しいと思うからです。

③他受験生の合格体験を都合よく解釈
本番の3週間前に模擬試験を受け、49点というしょぼすぎる点数を叩き出しています。この時点でリスケするべきでした。しかしぽちは、同じように模擬試験で低得点を取った方が見事巻き返して合格したブログやTwitter投稿を読み漁りました。書いていて恥ずかしすぎる…でも本当の事なので続けます。模擬試験から3週間は文字通り勉強だけの生活となり、直前には3日の有給休暇(丸2日勉強に充てる・受験当日は午後の回)を取得して、謎の自信と熱いハートを持って御茶ノ水ソラシティテストセンターへ向かいました。

④本番の時間配分ミス
時間配分はアビタス推奨パターンに少し調整を加えて、下記テーブルの「初回」に記載した配分で解き進めていきました。

TESTLET 内容 初回 2回目
#1 MC 50分 60分
#2 MC 50分 60分
#3 TBS 30分 40分
#4 TBS 55分 40分
#5 TBS 55分 40分
合計 - 240分 240分

4科目合格して一番強く思うのですが、USCPAは基本問題を落とさなければ合格できます。その基本問題とは、MCです。ぽちの3か月後に一発で合格したたろうに時間配分を聞いたところ、MCに各60分近く掛けていました。基本問題こそ落とさずに慎重にいくためには、これくらい時間を使用して良いんだと気づき、以降の試験は科目に関わらずMCに各60分充てて、テーブルの「2回目」に記載した配分を基本としました。(FAR以外の3科目はぽちも一発合格です)時間短縮できるリサーチ問題が出てきたTESTLETは30分に変更したりしました。

5ヶ月後、82点で合格

再受験までのスケジュール

時期 実施内容
2020年4月 結果受領、不合格。戦意喪失
2020年5月GW たろうに背中を押され、BECの勉強で気分転換
2020年5月GW以降 USCPAに対する気持ちが再燃、FAR再開
2020年8月 受験

「あんなに勉強したし、ワンチャンあるかも♪」と思い込んでいたぽちは不合格の文字を見て落胆します。簿記3級すら受からないぽちには縁が無かったんや…と闇堕ちし、一ヶ月間何もやる気になれませんでした。横には6月受験に向けて勉強を続けるたろうがいたので精神的に辛かったです。愚痴ばかりこぼして申し訳なかった。そこから救い上げてくれたのもたろうでした。誰かと共に頑張るって心強いと思います。それでもFARのテキストは見たくもない状況でしたので、ぽちの本業とほんのり親和性のあるBECの講義を聞き始めました。この気分転換のおかげで、次第に勉強する気持ちが戻ってきました。
このままじゃ100万円をドブに捨てたことになる、せめて職業訓練給付金は取り戻したい!!(本音)

やったこと

①MCの徹底演習
上述の失敗した点①の真逆を愚直にやりました。必ず「MC問題WEBプラクティス」から演習し、学習進捗を活用して弱い論点を徹底的にこなしました。それでもエビングハウス先生の忘却曲線に抗えず、全体正答率は8割未満でした。

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FAR1-3の正答率

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FAR4-5の正答率
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公会計の正答率

WEBプラクティスから一章分まるごと解き、毎回必ず解説を読む。動画の解説は無意識に聞き流してしまうことがあるので、読むことが重要です。同じ解説を読んでいるはずなのに、段々とその解説の深いところまで分かってくるようになればOKです。そして、論点にアタリをつけないこと。FARは皆さん仰る通り、満遍なく出題されます。個人的に驚いたのは、25章:Miscellaneous Topicsの「報告対象セグメントの決定」でした。「その他」なんて括りにされているので勝手に重要論点では無いと解釈してしまい、丸腰でした。また、暗記項目といわれて手を抜きがちな公会計については、テキストに出てくる仕訳はきちんと理解して書けるようになっておいた方が良いと思います。

②Released Questionsを全年数分解く
アビタスに支払った100万円には、古いRQのコストも含まれている!と思い直し、全年数分解きました。ぽちは受験前日の夜まで、流通普通株式数を計算する問題(1年間の内に株式分割したり発行したりする)が解けませんでした。解法を読んでも理解出来ず、捨てるしかないかと思っていたさなか、解き残していた最も古いRQに類似する設問があることを見つけました。このRQの解法のおかげで、やっと腑に落ちました。本番10時間前の出来事でした。

③まとめシートを作成
王道ですね。重要論点と学習進捗で弱い部分に絞って、まとめを行いました。ぽちの場合は流動資産棚卸資産、有形固定資産、無形資産、流動負債、有価証券、受取/支払手形、税効果、外貨取引です。流動資産は銀行勘定調整が苦手だったのですが、まとめシート作成により頭が整理されました。棚卸資産と有形固定資産をごちゃ混ぜに理解してると気づいた点も有効でした。何より、本番会場にこのシートだけ持っていけば良いので身軽です。初回受験は重たいテキストを持っていったのですが、テストセンターに到着した後、いつ自分の番号が呼ばれるか予測出来ないのでテキストを開いている余裕がありません。4時間の試験を終えた後にテキストが何冊も入ったバッグを手に帰宅するのは最高に疲れました。

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FARまとめシート

終わりに

ぽちはFAR勉強開始~合格まで11か月もかかってしまいました。長く辛い戦いでしたが、残る3科目は3~4ヶ月のスパンで着実に合格出来たので、諦めずに挑み続けていただきたいです。FARに対するアビタスの問題集は量も十分だと感じましたので(ぽちはアビ以外手を出していません)解いて解いて自分のものにしていく作業を行えば合格レベルまで持っていけると思います。長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。健闘を祈ります!