【USCPA】英文読解に自信がなくても一発合格するAUD勉強法
たろうがAUDで実践した勉強方法について書きたいと思います。
AUDはFARの内容と関連が強く、BECの内部統制に関連する問題も出題されますので、受験する順番としては、3科目目か4科目目がおすすめです。
たろうは、FAR、BEC、REGに合格し、最後の受験となりました。
はじめに
勉強時間の目安について、FARの記事で記載しましたが、1,000時間を切ることを目標にしています。
www.pochiandtaro214.com
たろうは、合格はしていませんが、日本の公認会計士試験の勉強をしていました。会計士試験には監査論がありますので、AUDに関する知識は多少ありました。
AUDの学習量は最も少ないですが、ほぼ全てが理論で英語での読解力が求められますので、難易度が高く感じました。たろうはAUDも250時間を意識して勉強するようにしていました。
AUDの勉強時間は148時間
実際に何時間勉強したか把握するために、「Studyplus」というアプリを使い、勉強記録を残しています。
以下は、実際にAUDの勉強時間を残した画面です。
表にまとめると以下の通りです。
年月 | 勉強時間 |
---|---|
2021年1月 | 10時間18分 |
2021年2月 | 2時間3分 |
2021年5月 | 22時間50分 |
2021年6月 | 53時間52分 |
2021年7月 | 59時間0分 |
合計 | 148時間3分 |
内容別にまとめると以下の通りです。
内容 | 勉強時間 | 備考 |
---|---|---|
テキスト&問題集 | 112時間46分 | 講義13回、演習4回、問題集3回転 |
直前対策講義 | 16時間56分 | 講義3回、MC問題、TBS演習 |
Becker模試 | 18時間21分 | 3回(復習時間含む) |
合計 | 148時間3分 |
2021年7月にAUDを受験し、結果は76点。
これで全科目一発合格することができました。
2021年1〜2月に少し講義を受けていましたが、本格的に勉強を始めたのは2021年5月のREG合格後です。
夏休み前に勉強を終わらせたいという思いが強かったので、短時間での受験を決意しました。
勉強時間は4科目の中で一番少なく、148時間で合格することができました。
ただ、本当に合格点ギリギリで、運もあったのだと思います。
AUDは暗記より理解重視
これまでと同様ですが、インプットは全て日本語で行いました。TACの講義を聞いてテキストを読み込み、そこから英語の問題集を解く(解説は日本語)という流れでした。
AUDの中身は、Auditing&AttestationとProfessional responsibilityに分かれます。割合は前者が80%、後者が20%と言われています。
テキストの量は圧倒的にAuditing&Attestationが多く、TACの授業も13回中11回を占めています。
一方で、Professional responsibilityはテキストの量は少なく、授業も2回だけですが、本試験では20%出題されますので、それだけ大事で頻出論点と言えます。
Auditing&Attestationの中でも、Attestationはテキストの量が少ない割によく出題されます。AICPAが定めたSSARSが適用されるNonissuerの問題がよく出題された気がします。
AUDは実務的な話が多く、監査を経験したことのない人にとって、イメージが湧きにくいです。
丸暗記だと見たことのある問題は解けますが、TBSの事例式問題に対応できなくなってしまいます。監査の目的やプロセスを意識した理解重視が効果的です。
TACの授業では、初めに総論として全体の流れを学習し、それから各論に入ります。一連の流れを掴み、問題を解くときもどこの場面なのか想像しながら解くとイメージしやすいです。
ブラッドリー大学の単位試験を受験しましたが、学習内容と重複している部分がほとんどで並行して進めることができます。
学習が終わった時点で、過去問を数回解くことで合格点を十分に狙えると思います。
MC対策はテキストの例題と問題集を中心、TBS対策は直前対策講義の内容とBecker模試を中心に取り組みました。
Beckerオンラインの問題は解いていません。
Audit reportの雛形はIssuerとNonissuerの違いや意見が変わるとどこの文章が変わるか知っておくとMC/TBS対策に有用です。
Attestationの雛形も出題される可能性がありますので、試験前に確認しておくと良いです。
直前期の過ごし方(Becker模試を活用)
Beckerオンラインでは、模試を3回受けることができます。
回数 | 時期 | Total Score | % | MC Score | % | TBS Score | % |
---|---|---|---|---|---|---|---|
#1 | 7月上旬 | 98/146 | 67% | 55/72 | 76% | 43/74 | 58% |
#2 | 5月上旬 | 86/135 | 64% | 45/72 | 62% | 41/63 | 65% |
#3 | 5月上旬 | 80/131 | 60% | 48/72 | 67% | 32/59 | 54% |
直前期の模試は、3週間前くらいから取り組みました。
TACの良いところは、Becker模試を3回受けることができる点です。
Beckerは本番より難しい問題が出るので、60%正答出来ていれば合格する力があると見ていいようです。
3回目はぎりぎりですが、3回とも60%以上を取ることができていました。
TBSは文章が長く、読解力が必要な問題が出題される可能性があり、正答率に差が出ていました。ぎりぎり合格できるといいなという感じで本試験に臨みました。
AICPAのReleased Questionsについては、TACが過去数年分をジャンル別にまとめている冊子(演習講義で使います)で十分だと思います。
余裕があれば、冊子に載っていない直近1~2年分を解くと良いでしょう。
USCPAの良いところは、受験日を自分で選択できるという点です。
直前期の1ヶ月勉強に集中できるようにスケジュールを組むことも試験に受かるためには重要です。
試験の時間配分について
AUDの試験は5つのテストレットに分かれていて、試験時間は4時間です。テストレット3が終わると、15分休憩を取ることができます。
配点は、MC50点、TBS50点の100点満点です。
試験時間が長いので最後の問題まで辿り着かなかったということがないように、前もって時間配分の対策が必要です。
尚、たろうのおすすめは以下の通りです。
Testlet | 内容 | 問題数 | 時間 | 1問あたりの時間 |
---|---|---|---|---|
#1 | MC | 36問 | 60分 | 1分30秒~2分 |
#2 | MC | 36問 | 60分 | 1分30秒~2分 |
#3 | TBS | 2問 | 30分 | 15分 |
#4 | TBS | 3問 | 45分 | 15分 |
#5 | TBS | 3問 | 45分 | 15分 |
AUDは一目で解けるような問題が少ない印象です。文章が長い問題もありますが、2分以内に解くことを意識していました。
FARのようにリサーチ問題が出題されます。配点は少ないと言われていますので、すぐに分からなければ解かないのもありだと思います。
難問奇問が数問出ることもありますが、ポイントは簡単な問題をいかに落とさず正答するかです。見たことのないTBSも解けるところは確実に正答するという姿勢で臨むことが大切です。
終わりに
以上が、たろうがAUDで実践した勉強方法です。
AUDは、TACのテキスト&問題集と直前対策まとめを繰り返すだけで十分に合格点を狙うことができます。
余裕があれば、直近のAICPA Released QuestionとBeckerオンラインを併用することで、より高得点を狙うことが可能となります。
AUDは実務経験のない人にとって馴染みがないのでイメージがしづらいです。
暗記というよりは、監査の目的やプロセスを意識して理解重視にすることで、想像しながら問題を解くことが効果的だと実感しました。
中には読解力が必要な問題も出題されます。英語が苦手ですが、何とか合格点ぎりぎりで一発合格することができました。
USCPAを目指す方、AUDで悩んでいる方に、上記勉強方法が少しでもお役に立てば幸いです。