【USCPA】短期集中で乗り切ったREG勉強法
たろうがREGで実践した勉強方法について書きたいと思います。
REGは、FAR、BECに合格し、3科目目の受験となりました。
はじめに
勉強時間の目安について、FARの記事で記載しましたが、1,000時間を切ることを目標にしています。
www.pochiandtaro214.com
たろうは、合格はしていませんが、日本の公認会計士試験の勉強をしていました。会計士試験には会社法と税法があります。
アメリカと日本の法律は異なる部分もあり、直接関連するものは限られていますが、REGに関連する知識は多少ありました。
REGの学習量はFAR/BECより少ないものの、暗記が多く、難易度も高く感じました。たろうはREGも250時間を意識して勉強するようにしていました。
REGの勉強時間は231時間
実際に何時間勉強したか把握するために、「Studyplus」というアプリを使い、勉強記録を残しています。
以下は、実際にREGの勉強時間を残した画面です。
表にまとめると以下の通りです。
年月 | 勉強時間 |
---|---|
2020年5月 | 25時間11分 |
2021年1月 | 28時間7分 |
2021年2月 | 41時間35分 |
2021年3月 | 24時間54分 |
2021年4月 | 56時間0分 |
2021年5月 | 55時間23分 |
合計 | 231時間10分 |
内容別にまとめると以下の通りです。
内容 | 勉強時間 | 備考 |
---|---|---|
TAX | 119時間32分 | 講義14回、演習3回、問題集3回転 |
BL | 73時間10分 | 講義7回、演習3回、問題集3回転 |
直前対策講義 | 22時間2分 | 講義3回、MC問題、TBS演習 |
Becker模試 | 16時間26分 | 3回(復習時間含む) |
合計 | 231時間10分 |
2021年5月にREGを受験し、結果は82点。
3科目目も無事一発合格という目標を達成することができました。
コロナ禍にFARの受験ができず、少し講義を受けていましたが、本格的に勉強を始めたのは2021年1月のBEC合格後です。
直前期はGWを利用して、短期集中の形になりました。
慣れもあるのか効率性が向上し、勉強時間は目標の250時間を下回り、231時間で合格することができました。
前半はTAXの計算中心、後半は短期集中で暗記
これまでと同様ですが、インプットは全て日本語で行いました。TACの講義を聞いてテキストを読み込み、そこから英語の問題集を解く(解説は日本語)という流れでした。
REGはTAXとBLの2つです。割合はTAX85%、BL15%と言われています。
授業の順番通り、TAXの計算問題から学習を始めました。
TAXは個人、パートナーシップ、Cコーポレーション、Sコーポレーションと似たような内容を何度も学習します。
1周しただけでは、様々なパターンに混乱してしまいますし、最初の方の個人は完全に忘れてしまいます。Basis関連の問題は2周しても完全には理解できていなかったです。
主に厳選MC480問題集を使用し、3回転は解くようにしました。
毎年のように税率や金額に改訂がありますが、税率や金額を暗記しないと解けない問題はほとんど見たことがありません。
TAXは直前対策まとめの冊子にある比較表を整理して覚えるのが効率的だと思います。
後半は、BLを学習しました。BLは日常生活であまり出てこない内容や言葉が多く、理解するのに時間がかかります。
15%しか出題されないとは言え、捨てるわけにもいきません。苦手分野を作らないよう満遍なく学習するようにしました。
一点、予想外だったのは、ブラッドリー大学の単位試験です。
グアムの指定科目にBLがあり、BLの学習を一通り終えてから取り掛かりました。
単位試験の過去問は用意されていますが、古いものが多く、会計士試験の出題範囲外からも出題されるため、対策に苦労しました。
100点満点のテストで50点取れば単位を取得できますが、結果はギリギリ合格のC(50〜60点)でした。
単位試験を落としてしまうと再受験になり、余計に時間がかかってしまいます。もう少しTACのサポートがあると良かったです。
REGに関しては、TACの講義でも説明がありましたが、厳選MC480問題集が充実しているのでBeckerオンラインを解く必要はありません。
TBS対策は直前対策講義の内容とBecker模試に慣れることは必要ですが、MC問題を解くこと中心で十分に合格点を狙えます。
TBSではFormの穴埋め問題が出る可能性があります。Form集の丸暗記は不要ですが、どこに何が入るのか知っておくと解きやすくなります。
直前期の過ごし方(Becker模試を活用)
Beckerオンラインでは、模試を3回受けることができます。
回数 | 時期 | Total Score | % | MC Score | % | TBS Score | % |
---|---|---|---|---|---|---|---|
#1 | 4月下旬 | 61/105 | 49% | 35/65 | 54% | 26/40 | 65% |
#2 | 5月上旬 | 62/91 | 65% | 38/59 | 64% | 24/32 | 75% |
#3 | 5月上旬 | 84/124 | 60% | 52/66 | 79% | 32/58 | 55% |
GWに勉強時間を増やすことができたので、2週間前くらいから模試に取り組みました。
TACの良いところは、Becker模試を3回受けることができる点です。
Beckerは本番より難しい問題が出るので、60%正答出来ていれば合格する力があると見ていいようです。
1回目は下回っていましたが、2回目から60%を上回っていました。ぎりぎり合格できるといいなという感じで本試験に臨みました。
AICPAのReleased Questionsについては、TACが過去数年分をジャンル別にまとめている冊子(演習講義で使います)で十分だと思います。
余裕があれば、冊子に載っていない直近1~2年分を解くと良いでしょう。
USCPAの良いところは、受験日を自分で選択できるという点です。
直前期の1ヶ月勉強に集中できるようにスケジュールを組むことで効率的に進めることができます。
試験の時間配分について
REGの試験は5つのテストレットに分かれていて、試験時間は4時間です。テストレット3が終わると、15分休憩を取ることができます。
配点は、MC50点、TBS50点の100点満点です。
試験時間が長いので最後の問題まで辿り着かなかったということがないように、前もって時間配分の対策が必要です。
たろうのおすすめは以下の通りです。
Testlet | 内容 | 問題数 | 時間 | 1問あたりの時間 |
---|---|---|---|---|
#1 | MC | 38問 | 60分 | 1分30秒~2分 |
#2 | MC | 38問 | 60分 | 1分30秒~2分 |
#3 | TBS | 2問 | 30分 | 15分 |
#4 | TBS | 3問 | 45分 | 15分 |
#5 | TBS | 3問 | 45分 | 15分 |
REGのMCは他の科目より問題数が多いです。全ての問題に2分使うと時間が足りなくなってしまいます。
計算の方が多めですが、理論はあまり時間をかけず、計算に時間をかけるようにしました。
難問奇問が数問出ることもありますが、ポイントは簡単な問題をいかに落とさず正答するかです。
TBSも見たことがない問題が出題されることもありますが、部分点がありますので解けるところを確実に正答するという姿勢で臨むことが大切です。
終わりに
以上が、たろうがREGで実践した勉強方法です。
REGは、MC480厳選問題集と直前対策まとめを繰り返すだけで十分に合格点を狙えます。
余裕があれば、直近のAICPA Released QuestionとBeckerオンラインを併用することで、より高得点を狙うことが可能となります。
REGはFARとBECの学習が直結する論点が少なく、暗記が必要な部分も多いです。直前期にある程度の時間を確保できれば、その間に一気に暗記してしまうのが得策だと思います。
計算、理論ともに苦手分野を作らず、全分野を学習することが大切です。
USCPAを目指す方、REGで悩んでいる方に、上記勉強方法が少しでもお役に立てば幸いです。